地下に存在している地下水を探査する場合には、下記の如く方法がありますが、地形、地質に応じて探査する方法を選択します。
高密度電気探査
垂直電気探査が地下の一次元解析であるのに対し、この調査は地下の二次元の比抵抗構造を高密度に求めることができます。 通常、測定に用いられる4極法で、そのうち電流電極2本は固定し、電位電極2本を広げて測定します。コンピューター技術の発達と新しい解析理論と計算方法により比抵抗構造が安易に解析され、地下水の分布や断層の規模が推定できます。
- 高密度探査 特徴
- 次元的な地質構造の解明が可能。
帯水層など地下水が貯留する地質構造の把握。 - 高密度探査 適用事例
- 温泉、ゴルフ場、トンネル、地すべりなど
地下水探査の例(裂か水)
・比抵抗2次元探査
電極間隔 : 7m
探査深度 105m
解析方法 : アルファセンタ法+FEM
- 側線は、リニアメントに直交して2本を設定。
- リニアメントの方向に連続する
垂直的な低比抵抗ゾーンを検出。 - この低比抵抗ゾーンを、割れ目帯の水ミチと解釈して
水源開発地点を選択し、取水に成功
事例:埋没谷探査(比抵抗二次探査)
埋没谷
標高40m付近の同じレベルに凹状高比抵抗部が検出された。こ凹状高比抵抗部の下限深度は、上流側の2側線でやや浅く、下流側の1側線でやや深くなっている。 この比抵抗構造は、地質構造を反映しているので凹状高比抵抗部は埋没谷に対比される主な地下水脈と推定される。